【トラリピ】2024年第35週を考察する

実績・考察

はじめに

40代サラリーマンが「トラリピFX」で月50万円の利益を出していました(2022年実績)。

今は「放ったらかし運用」にしたいので、低レバレッジに変更して月20万円程度にしています。

そんな私が、トラリピに必要な情報と個人的な意見(素人の考察)を交えながら勝手なことを述べていきますので、興味が持てましたら継続してご覧ください。

各通貨ペアを考察する

トラリピで運用する場合、AUD/NZD, EUR/GBP, USD/CADの3通貨ペアを中心とするのが最も理に適っていると私は考えています。

そういう理由から、今後はこの3通貨ペアに絞り、考察を続けていくことにします。

結論

現在の私のトラリピ戦略を変更する必要はない。

  • 短期的および中長期的に見ても、現在の設定レンジを大きく外れロスカットになる可能性が極めて低いと考えられるため。
  • それぞれの相関性に変化はなく、放ったらかしにしていても中長期的運用に大きなリスクがないと考えられるため。
  • 当面はトータルスワップがマイナスに進む構図となり、利益率が想定より下がることが想定されるものの、中長期的には運用に大きく影響するほどのインパクトはないと判断できるため。

AUD/NZDを考察する

上図はAUD/NZD(日足)ですが、今週も下落し、週の終値は1.08200付近となりました。

ボラティリティは高めで、同日中に新規と決済が行われることもあるほどでした。

私の利益値幅は40pipsですが、今のボラティリティであればこのままで良いと考えています。

テクニカル分析で見ますと、複数の売りシグナルが点灯、下落トレンドです。

200日移動平均線も下回りましたが、すぐに戻ってくる展開も十分に有り得るので、上値はまだ1.09500付近として見ておく必要があるかもしれません。

全体的に見ると、想定内の動きでロスカットなど不安は一切ありませんから、安心して放置しておくことができます。

今週は、豪州から消費者物価指数が発表され、市場予想を上回る結果でしたものの、小売売上高や設備投資などその他の経済指標は市場予想を大きく下回りました。

一方でNZの住宅関連の指標は市場予想を大きく上回ったため、レートは一方的な下落方向に動いた可能性があります。

基本的には、両国の金融政策スタンスに影響されやすい地合いにあると考えられます。

「利上げも検討する」と述べている豪中銀と、「今後も追加利下げを検討する」としているNZ中銀で、金融政策に差があるように見えますが、市場では豪中銀の次の一手は利下げと見ており、それが実現されるのであれば、実際は金融政策に大きな乖離がないわけです。

一時的には乖離があると見てAUD/NZDは上昇しましたが、現時点ではその巻き戻しが起きていると見ています。

今後も両国の利下げ観測に影響されやすいため、主要な経済指標の発表には注目しておく必要があるでしょう。

現在の豪州の政策金利は4.35%、市場では年内に利下げがあると予想しています。

一方、現在のNZの政策金利は5.25%、市場では今後も追加利下げが複数回にわたり行われると予想しています。

(政策金利や利下げについては、「まとめ」で紹介している記事にもう少し詳しく書いています。)

豪州の次回会合は9月24日、NZの次回会合は10月9日、です。

AUD/NZDに関連する動画がマネースクエア社で公開されていましたので、こちらに貼り付けておきます。

EUR/GBPを考察する

上図はEUR/GBP(日足)ですが、今週も下落し、週の終値は0.84100付近でした。

ボラティリティはやや低下してきましたが、下落が続いているため利益に繋がりやすい状況でした。

私は利益値幅を40pipsにしていますが、このボラティリティであれば変更しなくても良いでしょう。

テクニカル分析の視点で言うと、複数の売りシグナルが点灯しており、トレンドはありません。

まだ下値を模索する動きがあるかもしれませんが、下値メドは0.83800付近であり、一旦は落ち着く相場になりそうに見えます。

設定レンジの下限に近付いているものの、今後上下どちらに動いたとしても大きな懸念は生じませんので、安心して放置しておくことができます。

今週は、欧州やドイツから消費者物価指数などが発表されましたが、ドイツの経済指標が全体的に市場予想より悪く、それが相場に影響した可能性はあります。

一方、英国からは注目される経済指標がありませんでした。

以前から続いていたリスクオフが後退したためか、その巻き戻しでユーロが下落しているかもしれません。

EUR/GBPにおいても、両者の利下げ観測に注目が集まっており、レートはそれに大きく影響する地合いにあると見られています。

欧州は前回が金利据え置きで次回が利下げ、英国は前回が利下げで次回が据え置き、が市場予想ですが、それに反するような経済指標の結果や要人からの発言があれば、相場が動く可能性はあります。

中期的には、欧州内の政治不安や地政学的リスク(ウクライナ情勢)などが影響されるでしょうから、米大統領選の行方も含め、注意深く見ておく必要があるでしょう。

現在の欧州の政策金利は4.25%、市場では追加利下げが9月にもあると予想しています。

一方、現在の英国の政策金利は5.00%、市場では追加利下げを11月頃と予想しています。

両者の金融政策スタンスに大きな差がないと考えられていますので、中長期的に金利の逆転がないものと想像しています。

EUR/GBPの運用はプラススワップも重要な要素ですので、金利差に特段の変化がなければ現在のスワップポイントも継続されるでしょう。

(政策金利や利下げについては、「まとめ」で紹介している記事にもう少し詳しく書いています。)

欧州の次回会合は9月12日、英国の次回会合は9月19日、です。

USD/CADを考察する

上図はUSD/CAD(日足)ですが、今週は僅かに下落し、週の終値は1.34900付近となりました。

下落によりポジションが決済され続けているため、ようやく蓄積したマイナススワップを清算し始めることができました。

私は50pipsの利益値幅で運用していますが、以前と比べボラティリティが小さくなっているため、30-40pips程度に狭めても良いかもしれません。

テクニカル分析の視点で言うと、複数の売りシグナルが点灯中で、下落トレンドです。

200日移動平均線も一気に下抜けましたので、今は一服の時期かもしれません。

USD/CADはマイナススワップ単価が以前より増額しており、運用すること自体を嫌っても仕方ない状況になっています。

マイナススワップを嫌うのであれば、運用を中止するのも良いですし、マイナススワップ対策を検討するのが良いでしょう。

(そのため私はマイナススワップ対策をしています:別記事参照)

今週も、米国から幾つかの経済指標が発表されましたが、米国の利下げ観測を修正させるほどのインパクトがなかったためか、大きな相場変動には繋がらなかったように見えます。

特に今週最も注目された経済指標の個人消費支出が、市場予想から大きく離れることはなかったため、現時点では9月のFOMCでは0.25%の利下げ(0.50%ではない)という見方が強まっています。

一方、カナダドルは原油価格に支援され堅調に推移していましたが、週後半には原油価格が下落し、それに影響を受けたかもしれません。

先週のジャクソンホール会議においてパウエルFRB議長が利下げ開始を示唆したことが、米ドル安圧力に繋がっているものと思われます。

カナダ中銀が追加利下げを継続すると見られているなかで、米FRBも利下げを開始する局面に変わりましたため、USD/CADの方向性も変化してきているように見えます。

ただし、米国には大統領選挙(党の政策・候補者の発言・支持率・等)だけでなく、ウクライナや中東の情勢、中台問題、さらには国内商業不動産市況の悪化等のリスクがあることは忘れてはいけないでしょう。

米国の現在の政策金利は5.25~5.50%、市場では利下げが9月から始まると予想されています。

カナダの現在の政策金利は4.50%であり、市場では追加利下げが9月以降もあると予想しています。

(政策金利や利下げについては、「まとめ」で紹介している記事にもう少し詳しく書いています。)

カナダの次回会合は9月4日、米国の次回会合は9月18日、です。

USD/CAD(米ドル)に関連する動画がマネースクエア社で公開されていましたので、こちらに貼り付けておきます。

まとめ

今週も各通貨ペアの状況と展開を、勝手ながら考察しました。

AUD/NZDは、豪州とNZに金融政策スタンスに差が生じ始めていると考えられましたが、市場はそう見ておらず、上値を試すような展開になりませんでした。今後も注意は必要であるものの、現在は売りレンジ(プラススワップ)で運用できますし、中長期的視点から見ても想定レンジ内で推移することが予想できますので、このままトラリピを継続することが適切であろうと考えられます。

EUR/GBPは、両者の金融政策に差がないことが示されているため、設定レンジから外れるような一方的な騰落のリスクや懸念が一切ありません。さらに、中期的に金利差の逆転も想定されないことから、この通貨ペア最大の強みであるプラススワップも維持されると予想されます。ボラティリティが小さいために利益率が低いとされていますが、このまま運用を継続すべき優良な通貨ペアと言えます。

USD/CADは、米国の利下げ開始がほぼ確実視されており、レートは下落方向に動いています。とは言え、現在の設定上マイナススワップで運用せざるを得ず、そのスワップも高いことから、USD/CAD自体の運用を取りやめるという決断も否定しません。ただし、今後米国の利下げが始まることで金利差(スワップポイント)縮小の可能性もありますし、想定レンジから外れる可能性は低いと考えていますため、中長期的運用の視点から分散投資先として選択することも間違っていないと言えます。運用の継続には、利益率と安全性に対する個人的な価値観に基づく判断が重要となるでしょう。

(円高巻き戻しの話題も増えてきていますが、#トラリピぱぱきち はドル円やクロス円通貨を運用していませんため、影響はありません。むしろ、これらはドル円やクロス円通貨運用において容易に想像できる大きなリスクであるため、その影響を避けながら中長期運用ができるよう設定しています。)

全体的に見ますと、全ての通貨ペアが想定レンジ内で推移していますし、大局を見る限り中長期的にも安定的なレンジ相場を形成すると想定されることから、このままこの運用を継続することは問題ないだろうと考えています。

長く運用していれば、一時的に含み損が大きくなったり利益が少なくなる時期もありますが、それは当然のことであると受け止め、当初の計画通り低レバレッジで運用することが「トラリピによる適切な中長期運用」に繋がるものと認識すべきでしょう。

最近は利益率が低下していますが、損をしていなければ運用は成功していると考えるべきです。

来週・再来週は本業の休日出勤があるため、記事はお休みとなります。

本業の事情により、今後記事を更新することが難しくなる可能性があります。その可能性が高まった場合はブログを暫く休止することも視野に入ります。お知らせもないまま記事がお休みなることも有り得ますので、その際にはご容赦ください。

トラリピの中長期戦略(政策金利とそれに見合った戦略)やスワップポイントの管理については、こちらの記事に記載しています。

記事は随時更新していますので、更新日を確認しながら継続的にご覧ください。(中期戦略について更新しました!)

最後となりますが、私の運用や実績を以下の記事で公開していますので、こちらも合わせてご覧ください。

ただの独り言ではありますが、参考になる情報があるようでしたら幸いです。

皆さんの更なる発展を、心よりお祈り申し上げます。

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お役立ち情報

政策金利

主要国における2024年の政策会合の日程を示しておきます。

現在の状況・流れや今後の展開などを知っておくだけでも、トラリピの戦略を検討する際に役立つと思います。

スワップポイント

マイナススワップは利益を蝕んでいきます。

私はできる限り避けたいと考えています。

各通貨ペアのスワップポイントを知っておくだけでも、トラリピの戦略を検討する際に役立つと思います。

各1万通貨あたり(2024年8月本稿編集時)

なお、「せま得キャンペーン」が常設サービスとなりました。

こちらの記事でも詳しく述べていますので、必要に応じてご覧ください。

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この度、試しに松井証券のFX自動売買システムを使って、運用することに致しました。

こちらの記事に、その経緯や設定も記載しておりますので、ご興味がありましたらご覧ください。

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おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

私の実績と設定は、こちらで公開しています。

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トラリピ運用を体系的に理解しておきたいという方は、以下のトラリピロードマップをご覧になってみてください。

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さとふる

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