はじめに
このところ、異常な為替相場で含み損が膨らんでいませんか?
想定と異なる方向で進み続けるため、不安になっている方もいるかと思います。
私は、9月23日の為替相場を見て、大きく損切りすることを決断しました。
その理由が皆さんの判断材料に役立つかもしれませんし、これが「いつ損切りすればいいのか?」の回答になるかと思います。
筆者が損切りを決断
損切りした通貨ペア
私が損切りした通貨ペアは、NZD/USDとEUR/GBPです。
NZD/USDは全て切り、EUR/GBPは4分の1を切りました。
今年の利益分すべてを損切りに使うことにしましたので、このような量となりました。
損切りした理由
損切りに踏み切った理由は幾つかあります。
それらは以前から懸念材料として抱えていたのですが、さらに懸念材料が追加されたことと、そのタイミングが重なったことが引き金となり、決断に至ったわけです。
- 想定を超えた為替相場・含み損、および、ロスカットリスクの低減
- NZドルの異常な弱さ、および、その理由が不明瞭であること
- 英国の大型減税発表、および、英ポンドへのインパクト
- 私自身の今年の利益
想定を超えた含み損
いくらロスカットに耐えられるからと言っても、そのリスクを抱えたまま運用しているのは、精神衛生上よくありません。
今週のFOMCも後押しし、異常な米ドル高も継続される見込みとなり、為替相場がすぐに落ち着くようには見えませんでした。
私個人としては、「エブリシングバブル」と言われているこの状況が終わる時期も近いと信じていて、為替相場においても一気に巻き戻しが起こるだろうと考えています。
しかし、今週の動きを見て、それが起きるまでにはもう少し時間がかかるだろうと判断しました。
ただし、エブリシングバブルが終わるのは来週かもしれませんから、この判断が正しかったかどうかは分かりません。
さらには日本の為替介入を実施したとしても、当然ながらドル円およびクロス円への影響までであり、その他への影響は限定的でしたから、日本円の影響力の大きさも運よく見定めることができました。
異常に弱いNZドル
このところずっとNZドルが異常に弱く、回復の兆しが見えません。
私はNZD/USDだけでなく、AUD/NZDも保有しているため、NZドルが弱いと二重で損失が膨らみます。
ファンダメンタルズを見ても、NZドルがそこまで弱くなる(少なくとも豪州より弱い)根拠が見つからないので、この運用を継続していたのですが、市場の評価は真逆のようでした。
つまり、その理由が一向に明らかにならないが故に、NZドルに投資し続けることのリスクを感じましたので、一旦一部を清算してリスクを低減させる判断をしました。
マネースクエア社の動画で「NZドルが弱い理由」を述べていましたけれども、なぜ弱いか根本的な理由が全く分かりませんでした。
(AUD/USDに比べNZD/USDが下がっているから、という理由でしたが、それは私が以前から言っていた「ただの現象」に過ぎません)
英国の大型減税発表
異常な為替相場やFOMC、さらには日本の為替介入などで色々と判断が難しくなってきているこのタイミングで、英国は大型減税を発表しました。
英ポンドは急落、結果としてEUR/GBPは急騰しました。
大型減税は新政府の政策なので、この影響がすぐに収まるとは考えにくいでしょうし、トレンドが変わる可能性すらあるとも考えられます。
ユーロも懸念がないわけではありませんが、現在はポンドのほうが中期的な不安材料が多いと判断しました。
今年の利益
簡単に言えば、節税対策です。
今年の利益に対する節税対策をマネースクエア社の方と相談しましたが、裁量トレードのようなポジションの入れ替えはトラリピには向いていないのでオススメしないとアドバイスされ、困っていたところでした。
そのアドバイスのなかで「損切りしたいものがあれば損切りしたほうがよい」と言われていましたため、もしその時期が来ればそうしようと思っていたところでした。
そのような状況のなかでこの相場変動が起きましたため、それが後押しとなり、気兼ねない損切りに繋がりました。
筆者の今後の運用
どのように運用していく?
いま残しているポジション等で運用していきますが、それでもまだ多くの含み損があります。
これ以上ポジションを増やすことや、奇抜な方法で巻き返すことなどは考えていません。
ただし、AUD/NZD対策は検討していく予定です。
いずれにしましても、暫く大人しくするしかない状況となりました。
とにかくロスカットされないことが第一です。
利益はどうなる?
ポジションを減らした上に、今は想定レンジにいないため、利益を得ることはありません。
そのため、もしこのままレンジアウトした状態が続くのであれば、月に数千円の利益を生むかどうかすら分かりません。
巻き返しはできる?
一旦損切りしてしまうと運用資金も減り、巻き返しが難しいかもしれません。
ただ、相場が底を打って戻ってきた際に参加し直すことで、理論的には巻き返し可能と考えられますけれども、そこまで単純なものでもないでしょう。
少なからず、「底を打つ」の底がどこになるのか分からない現状で相場に参加し続けることのほうがリスクと思いましたので、一旦様子見とするのが現実的かと判断しました。
ブログはどうする?
正直なところ、運用実績を残せていない者のブログを掲載していても無意味であるように思っています。
どんな相場であっても実績を残すようなことができていないのであれば、その人の情報に価値はないでしょう。
少なくとも、週の利益が少ないことが予想されるため、週次報告は休刊としたいと考えています。
加えてですが、家庭の事情もあり、実はブログ運営そのものにも陰りが見えていたため、その点も個人的な懸念として生じていました。
恥ずかしながら、何かと全体的に問題を抱えながらの運営でしたので、休刊することにより何かメリットがあるかについても実験的に始めてみたいと考えています。
読者はどうすればいいか
損切りを勧めている?
損切りを勧めているわけではありません。
ただし、この異常な為替相場により、損切りが頭をよぎることもあるでしょう。
また、未だに損切りをしたことないという方もいらっしゃるでしょう。
そんな時に、私の判断材料や体験談が役立つかもしれない、ということで今回の記事を作成しました。
多くの方々はロスカットレートを一般的な参考値(例えばAUD/NZDは1.15、EUR/GBPは0.96、など)に置いていると思いますので、まだ余裕があるはずです。
私自身は少しリスクを取っていましたので、その分みなさんよりも早い決断に迫られただけです。
私の決断は、私の背景に基づくものですから、単純に鵜呑みにしなくていいと思いますし、不安を煽ってしまっているようでしたら申し訳ありません。
証拠金維持率は?
私の証拠金維持率は150%を切りました。100%を切るとロスカットです。
何%だと危ないとか怖いなどは個人の感覚によるものなので参考値はないのですが、自身で不安を感じるのであれば、それが決断すべきタイミングかもしれません。
他にすべきことはあるか?
何と言っても、リスクシミュレーションをすることです。
どのような状況になったら自身の口座(証拠金維持率)がどのように変動するか、きちんんと確認しておくべきです。
リスクシミュレーションについては、こちらの記事でも述べています。
まとめ
今回は、9月23日に起きた為替相場の変動に伴い、私の損切りについて述べてまいりました。
これら情報が「損切り」に対する判断材料の1つになれば幸いです。
また、不安を煽ってしまうようなことになってしまいましたら申し訳ありませんが、ここは是非とも冷静に判断していただきたいと思います。
なお、私の運用や記事は、「トラリピをするな」「今は相場が悪い」という類の論点とは全く異なるものですことにご注意ください。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私の不労所得に関するブログをご覧になりたい方は、こちらからご覧になってください。
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